
ここでは足の痛みの中でも足首や足裏などの痛みの原因となるハイアーチについて詳しく説明していきます。
私達は普段何気なく立ったり歩いたりしていますが、実は2本の足で行動する為に足の裏はある特徴的な構造をしています。足の裏は指、そして指の付け根辺りの「腹」の部分、最後にかかとの3つの箇所が地面と接することによって体重を支えています。その箇所を点で結ぶと形は三角形のような形になり、いわば椅子やカメラなどの三脚のようにバランスを取っています。そのバランスによって安定した直立と歩行が可能となっているため、バランスが崩れると歩くのも立つのも安定しません。


このバランスが取れる構造の為に欠かせないのが、土踏まず部分のくぼみである縦アーチ、指の腹の部分の横アーチです。
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【ハイアーチとは】
ハイアーチとは、足の裏の形が極端にへこんでアーチが高い状態のことを言います。ハイアーチは別名「凹足」とも呼ばれ、扁平足がアーチの無い平らな状態に対し、アーチが極端に高く変形した足が特徴です。通常、生後しばらくは扁平足ですが、成長に伴って次第にアーチを形成していきます。しかし遺伝などが影響してアーチが必要以上に高くなってしまうのがハイアーチです。【ハイアーチの原因】
ハイアーチの原因は、先天性と後天性の2つに分けられます。ハイアーチの原因の多くが先天性のもので、家系的な遺伝の要素が強く現れるものです。ただし生まれたすぐに傾向が現れるわけではなく、体の成長過程で症状が現れ出します。後天性の場合は、神経麻痺や筋ジストロフィーが影響して起こる病気によるものや、ハイヒールなど合わない靴の多用によって起こる生活習慣によるものが挙げられます。【ハイアーチの症状】
ハイアーチの症状は、足の甲が高くなる(甲高)や指の付け根付近にタコが出来るなどがあります。さらにアーチの持つ衝撃を吸収する役割が減って足に負担がかかり、足が疲れやすくなったり足首や足裏に痛みを伴います。またその影響によって膝や腰にも負担がかかって膝痛や腰痛の原因になることもあれば、足底筋膜炎や踵骨棘など、他の足の病気を起こしてしまうことも少なくありません。sponsored link
【ハイアーチの治療】
ハイアーチの治療は、まずは出来た魚の目・タコを取り除き、ハイアーチによる足への負担を軽減する為に足型に合った靴もしくは足底板を使用します。足裏の筋力トレーニングや運動、マッサージを並行して行うなど保存的治療が基本となります。最終的には手術が検討され、足底筋膜を切ったり中足骨を削るなどして高くなったアーチを矯正する手術などが行われます。このページを見た方は次のページもよくご覧になっています。
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