
ここでは足の痛みの中でも膝の痛みの原因、反張膝について詳しく説明していきます。
膝の痛みの中でも膝の裏が痛みやすい病気に、反張膝が挙げられます。実は反張膝であるのにも関わらず、痛みもなく気付かないまま生活を送っている方も少なくありません。反張膝とはどんな病気なのでしょうか?
膝の痛みの原因となる反張膝について、詳しく説明していきましょう。
sponsored link
【反張膝とは】
反張膝とは、真っ直ぐ立った時に膝が後ろ側に反り返るほど曲がる状態を言います。通常であれば直立時は地面にほぼ垂直に膝が伸びるのですが、反張膝の場合は膝が垂直以上に伸びて逆に折れ曲がっているように見えるほど反り返っています。女性の方に多く、新体操やバレエなど体の柔らかい方によく見られます。【反張膝の原因】
反張膝の原因としては、足の筋力が関係しています。足の筋力が弱いと膝の屈伸を支える力が不十分で、膝を伸ばしたときに垂直で止めておくことが出来ず、後ろに反り返らせてしまいます。女性の方が多いのも、男性に比べて筋力が弱く体が柔らかいのが関係しているからです。また、浮き指(立った時に指の先端が地面に付かない)や尖足(足首が底側へ伸びた状態、指先を伸ばしたときのような状態)など他の足の病気の影響によるものもあります。
【反張膝の症状】
反張膝の症状としては、膝が後ろに反り返るものですが、それによって通常よりも膝への負担が増し、膝を痛めることが多くなります。特に膝の裏側が必要以上に伸ばされる為、膝裏に痛みを抱えるケースが多く見られます。進行すると普通に歩くのも辛いほど反り返ってしまうこともあります。また、膝への負担だけでなく体全体で庇う動きを取る為に、腰痛や肩こりなどを起こすこともあります。反張膝の人は外傷時などに膝裏を支える靭帯を損傷(前十字・後十字靭帯損傷)しやすくなり、O脚や外反母趾、ハイアーチなどを併発することもよく見られます。
sponsored link
【反張膝の治療】
反張膝の治療法としては、膝の反り返りを防ぐためのサポーターやベルトなどの装具を使用して矯正していくことや、膝を支える筋肉を鍛えることなどが必要となります。特に太ももの前面の筋肉、大腿四頭筋を鍛えることが重要です。背筋を伸ばして壁に背を持たれ、膝を45度に曲げてつま先立ちをする運動が効果的です。これらの治療法でも改善が見られない場合や、日常生活に支障を来たすほど症状が進行している場合には、手術も検討されます。
このページを見た方は次のページもよくご覧になっています。
⇒ 膝の痛みの原因と病気一覧
⇒ 前十字・後十字靭帯損傷
⇒ ベーカー嚢腫
⇒ 変形性膝関節症
⇒ O脚
sponsored link