脊柱管狭窄症
ここでは足の痛みの原因となる病気、脊柱管狭窄症について詳しく説明していきます。

腰椎椎間板ヘルニアと並んで腰痛の原因の代表的な病気である脊柱管狭窄症は、足の痛みを起こす事でも知られています。腰痛よりも足のしびれや痛みが強かったり、長い距離を続けて歩けないなどがある場合にはこの病気である可能性も高まります。
足の痛みの原因となる脊柱管狭窄症とはどんな病気なのでしょうか?

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【脊柱管狭窄症とは】

背骨はいくつもの椎骨が重なり合って構成されていて、椎骨は前側の椎体と後側の椎弓でできています。椎体と椎弓の間に脊柱管があり、脊柱管内部には下半身へと伸びる神経の束や血管が通っています。脊柱管狭窄症とは、背骨の中を通るこの脊柱管が、様々な原因によって狭窄する(狭まる)ことで中の神経が圧迫される状態の事を言います。足の痛みの場合、腰部の脊柱管の狭窄によるものの為「腰部脊柱管狭窄症」と呼びます。

【脊柱管狭窄症の原因】

脊柱管狭窄症の原因は、加齢に伴う椎骨の形状変化によるもの、椎骨を支える脊柱靭帯(後縦靭帯や黄色靭帯など)の肥厚や骨化症によるもの、腰椎椎間板ヘルニアや変形性腰椎症、腰椎すべり症や腰椎分離症などの別の病気によるものなどが挙げられます。加齢に伴う椎骨の変性は個人差はあれど誰にでも起こり得ることで、年を重ねる毎に大なり小なり脊柱管は狭まります。

【脊柱管狭窄症の症状】

腰部脊柱管狭窄症では、腰痛や足の痛みが代表的な症状です。どちらかというと腰痛よりも足のしびれや痛みの方が顕著に現れ、間欠跛行(長時間続けて歩けない、前屈みの姿勢になると楽になる、一度休憩するとまた歩けるなど)が見られるのも特徴的です。足の症状は片足のみもしくは両足にも起こり、太ももやふくらはぎから足先にかけて痛みが見られます。


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【脊柱管狭窄症の治療】

治療法としては、大きく分けて保存療法と手術療法の2つに分けられます。

◆保存療法

@薬物療法・・・非ステロイド系の抗炎症剤や鎮痛剤を使用して、炎症や痛みを抑えます。また神経の血行をよくする薬も使用します。
A神経ブロック・・・狭窄によって圧迫された神経にブロック注射を行います。局所麻酔やステロイド薬を注射し、痛みを抑えます。
B理学療法・・・痛みや炎症が強い間は基本的に安静にすることが必要となります。歩行の際には腰を固定するコルセットやベルトを巻いて症状の悪化を防ぎます。症状が落ち着いたあとには、適度な運動によって筋肉の強化や柔軟性を高め、専用の器具によって牽引を行うことなどが行われます。

◆手術療法

保存療法で全く改善されない場合や歩行障害など日常生活に支障を来たす場合、下肢の筋力低下や排尿障害などの重症化した場合などでは手術による治療を行うケースがあります。内視鏡を用いて狭窄部分の脊柱管を切除する方法や、狭窄部分の脊柱管を広げる方法、椎骨に金属を差しこんで固定する方法などが行われます。


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