
ここでは足の痛みの中でも足首のくるぶし付近の痛みの原因となる病気、後脛骨筋腱機能不全症について詳しく説明していきます。
足首の内側、くるぶし付近が痛い場合に考えられる病気として、後脛骨筋腱機能不全症が挙げられます。特に内くるぶしの下から土踏まずにかけて痛む場合は、この病気の可能性があります。後脛骨筋腱機能不全症とはどんな病気なのでしょうか?
内くるぶし付近の痛みの原因となる後脛骨筋腱機能不全症について、詳しく説明していきましょう。
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【後脛骨筋腱機能不全症とは】
後脛骨筋腱機能不全症とは、内側のふくらはぎから内くるぶしを通って土踏まずまで伸びる後脛骨筋腱という筋腱が、繰り返し負荷がかかることによって部分断裂してしまい、足裏の縦アーチを支える力を失って外反扁平足になってしまう病気です。中高年の女性に多く見られます。【後脛骨筋腱機能不全症の原因】
後脛骨筋腱機能不全症の明確な原因不明ですが、転倒やスポーツなどの激しい接触による衝撃、ランニングフォームが悪い、足の形に合わない靴の常用、O脚やX脚など足の変形などによって後脛骨筋腱に度重なる負担が要因と考えられます。女性に多いのも男性に比べて筋肉が弱い上に足の変形疾患が多く、中年以降に多い高血圧や肥満体系によって筋肉に負担がかかり損傷しやすい状況が背景にあります。【後脛骨筋腱機能不全症の症状】
後脛骨筋腱機能不全症の症状は、足や足首の内側の痛み、特に内くるぶしの下辺りに痛みが出やすく、腫れも伴います。体重をかけたりつま先立ちをすると痛みは強くなります。放置していると次第に足の外側や足裏にも痛みが広がっていきます。進行するほどに重度の外反扁平足に発展し、外反母趾や足底筋膜炎など足の変形が進んでしまいます。sponsored link
【後脛骨筋腱機能不全症の治療】
後脛骨筋腱機能不全症の治療は、ほとんどが保存的治療で治るものです。痛みや炎症に対しては非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)を使用する薬物療法、外反扁平足など足の変形に対してはサポーターや足底板など装具を用いて矯正していきます。保存的治療で効果が見られない場合や、あまりに足の変形が進んだ重症例では手術を行うこともあります。損傷した後脛骨筋腱を取り除いて体の他の部分の腱を移植してくる手術や、骨の変形を矯正する手術などが行われます。このページを見た方は次のページもよくご覧になっています。
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