
ここでは足の痛みの中でもかかとの痛みの原因となる病気、踵骨棘について詳しく説明していきます。
朝の起きてすぐ歩き出すとかかとが痛くなる、長い時間座ったあとの歩き始めが痛い、といった症状が見られる場合は踵骨棘かもしれません。踵骨棘とはどんな病気なのでしょうか?
かかとの痛みの原因となる踵骨棘について、詳しく説明していきましょう。
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【踵骨棘とは】
踵骨棘とは、踵骨(かかとの骨)が繰り返す負担によって一部増殖し、棘のように尖った骨棘という出っ張りが出来てしまう病気です。足裏には足底筋膜が指の付け根からかかとまで伸びていますが、慢性的に足底筋膜の緊張が強いと、その牽引力によって踵骨との接着部分が引っ張られ、次第に骨が出っ張って骨棘が生じてしまいます。これが踵骨棘です。【踵骨棘の原因】
踵骨棘の原因は、足裏を縦に伸びる足底筋膜に過度に引っ張られ骨が隆起し骨棘を形成することです。歩く時にかかとに重心がかかりすぎていたり、反対につま先に重心がかかりすぎていると、足底筋膜に負担がかかり踵骨棘に繋がります。ハイヒールやサイズの合わない靴の常用、扁平足や浮き指など足の変形なども原因として挙げられます。【踵骨棘の症状】
踵骨棘の症状は、初期であれば起床時の歩き始めや長時間座った後の歩き出しにチクチクとした痛みが生じ、しばらくすると自然に治まっていきます。進行するにつれ痛みは強まり、かかとに体重が乗せると激痛が走るのでつま先立ち歩きしか出来なくなります。重症例では安静時にも痛みがあり歩くこともままなりません。かかとの骨棘部分は次第に大きくなり、触ると骨の出っ張りを感じる事ができ同時に圧痛も伴います。sponsored link
【踵骨棘の治療】
踵骨棘の治療は、保存的治療が基本となります。具体的にはインソールやヒールパッド、テーピングなどを用いて足にかかる負担を減らし、痛みに対しては消炎鎮痛剤を使用して対応します。踵骨棘の多くがこういった保存療法で自然に治りますが、効果が無い場合や重症例に対しては骨棘を取り除く手術を検討します。このページを見た方は次のページもよくご覧になっています。
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