大腿外側皮神経痛
ここでは足の痛みの中でも太ももの外側の痛みの原因となる病気、大腿外側皮神経痛について詳しく説明していきます。

足の痛みを起こす神経痛で最も有名なのは坐骨神経痛ですが、太ももの外側に痛みがある場合には大腿外側皮神経痛の場合も少なくありません。
太ももの外側の痛みの原因となる大腿外側皮神経痛とはどんな病気なのでしょうか?


sponsored link



【大腿外側皮神経痛とは】

大腿外側皮神経痛とは、腰神経叢の一つで腰椎から腸骨(骨盤最大の骨で腰に手を当てた時に指にあたる骨)の前面を通って太ももの外側を走る大腿外側皮神経が刺激を受けることで生じる神経痛です。主に骨盤の前面で鼠径靭帯という靭帯に圧迫されることで、大腿外側皮神経の支配域にしびれや痛みを生じるのが特徴です。

【大腿外側皮神経痛の原因】

大腿外側皮神経痛の原因は、大腿外側皮神経が鼠径靭帯という骨盤の前面の上前腸骨棘と恥骨結節の間に張る靭帯(ちょうどビートたけしさんのコマネチというギャグで示すライン)を通る際に絞扼、圧迫されることです。締め付けの強いパンツやジーンズなどを履いたり、肥満や腫瘍形成による圧迫、外傷による股関節付近の骨折や脱臼、妊娠などを契機に発症することがあります。

【大腿外側皮神経痛の症状】

大腿外側皮神経痛の症状としては、鼠径部(太ももの付け根)辺りから太ももの外側にかけてしびれや痛みを感じることです。鼠径部の絞扼部分を指で押すと症状が強くなるのが特徴です。ズボンを履いている状態だと屈伸運動で膝を曲げた時にさらに圧迫されて症状が強く現れるので、低い位置の椅子に座ったり正座などが辛くなります。


sponsored link



【大腿外側皮神経痛の治療】

大腿外側皮神経痛の治療は、大腿外側皮神経の刺激を取り除くことです。肥満や腫瘍などが原因となっている場合には、ダイエットや腫瘍を切除することが必要となります。妊娠の場合は出産後に自然と治癒することがほとんどですが、出産後も続く場合には原因を再度確認しなければなりません。骨折や脱臼などの外傷はその治療と共に経過を見ます。
よく坐骨神経痛と混同されて、坐骨神経に対しての治療が行われてしまうことがありますが、坐骨神経とは違うので一向に治らないということもあります。その痛みがどこからくるものなのか、というのを特定することは非常に重要となります。セカンドオピニオンは当たり前の時代ですので、太ももの外側が痛い方で坐骨神経痛の治療を行っていてずっと治らないと悩んでいる方は、他の病院でも診てもらうようにしましょう。


このページを見た方は次のページもよくご覧になっています。


⇒ 太ももの痛みの原因と病気一覧

⇒ 坐骨神経痛

⇒ 大腿神経痛

⇒ 変形性股関節症


sponsored link





[当サイトへの問い合わせ]
asigaitai21★yahoo.co.jp
★を@に変更して下さい。

[免責]
当サイトで提供されている情報の利用によって生じたトラブル等について当方では一切関与いたしません。情報の利用は利用者様ご本人の責任において行ってください。

[第三者広告配信]
当サイトでは、第三者配信による広告サービスを利用しています。このような広告配信事業者は、ユーザーの興味に応じた商品やサービスの広告を表示するため、当サイトや他サイトへのアクセスに関する情報 (氏名、住所、メール アドレス、電話番号は含まれません) を使用することがあります。