ここでは足の痛みの中でも足首や足先、足裏やかかとの痛みの原因となる病気、足根管症候群について詳しく説明していきます。
足首から下の広範囲に痛みやしびれを伴う病気として、足根管症候群が挙げられます。手で言う所の手根管症候群と同等で、症状や病態も非常に似通った病気です。足根管症候群とはどんな病気なのでしょうか?
足首や足先、足裏やかかとの痛みの原因となる足根管症候群について、詳しく説明していきましょう。
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【足根管症候群とは】
足根管症候群とは、腰椎から足先まで伸びる脛骨神経が足首周辺で圧迫や損傷などの刺激を受けて起こる神経痛です。脛骨神経は足首の内くるぶしを通る時に足根管という管の中を通りますが、この足根管を通る際に何らかの原因によって刺激を受ける事で手根管症候群を発症してしまいます。どちらかというと男性より女性に多く、出産時期や更年期の時期に多く見られます。【足根管症候群の原因】
足根管症候群の原因は、サイズの合っていない靴の常用、特に足首周辺の締め付けが強い靴が原因で起こります。他にもガングリオン(関節に発生する良性の腫瘤)による圧迫や下肢静脈瘤による圧迫、糖尿病の影響などが挙げられます。走る機会の多いスポーツの場でもよく見られます。【足根管症候群の症状】
足根管症候群の症状は、絞扼場所によって神経の伸びる足首から下の部分のいずれかにしびれや痛みを感じます。軽いしびれ感から始まり、症状が進むにつれしびれから痛み、さらに安静時にも痛むようになってきます。また、しびれや痛みだけでなく、足先の冷感(冷える感覚)も感じることも多いです。手根管症候群と同様、絞扼部分をトントンと軽く叩くとしびれが強く響く「ティネル徴候」という特徴的な症状も見られ、この特徴を活かしたティネルテストは診断する上で欠かせません。
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【足根管症候群の治療】
足根管症候群の治療は、対症療法を行ってもほとんど意味を成さず、神経を圧迫している原因を取り除くことが根本的な解決となります。靴が原因の場合は靴の新調や足底板などを使用して対応します。他の病気によるものは対症療法と並行して病気の治療を行う必要があります。日常生活に支障を来たすような重症例では、足根管を切開して圧迫を取り除く手術を行うことも検討されます。このページを見た方は次のページもよくご覧になっています。
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