腱鞘炎
ここでは足の痛みの中でも足首や足の甲の痛みの原因となる腱鞘炎について詳しく説明していきます。

腱鞘炎と聞くと大半の方が手首の腱鞘炎を思い浮かべるでしょう。もちろん腱鞘炎は手首や手指に多い病気ですが、腱鞘炎は腱鞘がある場所であればどこでも起こり得ます。足首の腱鞘炎もスポーツの場などでは意外と珍しくない病気でもあります。
足首や足の甲の痛みの原因となる病気、腱鞘炎について詳しく説明していきましょう。


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【腱鞘炎とは】

腱鞘炎とは、腱の周りを囲う腱鞘というトンネルの中で炎症を起こした状態です。腱鞘は「腱の鞘(さや)」と書くことから、腱を刀で例えた時の納める鞘のような構造をしています。有名なものにドケルバン病と呼ばれる手首の腱鞘炎や、バネ指と呼ばれる指の腱鞘炎があります。これら手首や手指の腱鞘炎は使い過ぎによって起こる腱と腱鞘の摩擦によって炎症が起きるものですが、足の腱鞘炎の場合は使い過ぎももちろんですが靴の圧迫による摩擦が原因となることも多く見られます。

【腱鞘炎の原因】

腱鞘炎の原因は、腱と腱鞘が擦れる摩擦による刺激によって炎症を起こしてしまうものです。足の腱鞘炎の場合は、スポーツなど足をよく使う方に多く見られます。特に靴の紐を締め過ぎたり靴のサイズが合っていないと、足首と足の甲部分の間に強い圧迫が起こり、この部分で腱鞘炎を起こすものが典型的です。最近ではスニーカーソックスという足首までの短い靴下が流行していますが、このゴムの部分の締め付け力が強い場合でも起こり得ます。

【腱鞘炎の症状】

腱鞘炎の症状は、腱鞘炎を起こした場所の腫れや押すと痛む圧痛、腱が届く部位のしびれや痛みなどが挙げられます。足の腱鞘炎では、主に足首周辺の痛みや足の甲側の痛み、指先のしびれなどの症状があります。裸足で歩く分には痛みが無いのに、靴を履いて歩くと症状が現れるというようなこともあります。また、腱鞘の絞扼場所によっては、長趾伸筋腱炎・長母趾伸筋腱炎・前脛骨筋腱炎・短腓骨筋腱付着部炎などを起こします。


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【腱鞘炎の治療】

腱鞘炎の治療は、保存的治療が基本となります。痛みや炎症があるうちは安静にし、消炎鎮痛剤を使用してしばらく様子を見ることになります。湿布や軟膏などの外用薬で効き目が薄い場合は、局所注射で対応することもあります。痛みや炎症がある程度治まったら、足首周辺のストレッチやマッサージを行い、筋力トレーニングも並行して行っていき早期回復を目指します。また、靴や靴下が原因となっている場合は、サイズを見直すことも重要です。
ごく稀に保存的治療で治らないこともありますが、その場合は最終的に腱鞘を切開する手術を行うことが検討されます。


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