関節水腫
ここでは足の痛みの中でも膝の痛みの原因となる病気、関節水腫について詳しく説明していきます。

膝の痛みの中でも、よく「膝に水が溜まる」と聞いたことがある方も多いと思います。関節水腫はその「膝に水が溜まる」症状の正体でもある病気なのですが、なぜ膝に水が溜まるのでしょうか?
膝の痛みの原因となる関節水腫について詳しく説明していきましょう。


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【関節水腫とは】

関節水腫とは、膝に水が溜まる病気です。この水の正体は関節液(滑液)で、関節液は滑膜という関節包の内側を覆っている組織で作られ、軟骨の動きをより滑らかにする役割と軟骨に栄養を運ぶ役割を担っています。この関節液が滑膜の炎症などによって過剰に分泌されることで、次第に溜まっていくのが関節水腫です。女性の高齢者に多く見られる病気です。

【関節水腫の原因】

関節水腫の原因は、関節液が過剰に分泌され関節内に溜まる事です。滑膜に炎症が起こることで関節液が過剰に分泌されますが、滑膜に炎症が起こるのは様々な要因が挙げられます。加齢に伴う軟骨の老化によって軟骨がすり減って起こるもの、事故や怪我などの外傷によって起こるもの、変形性膝関節症関節リウマチ痛風などの他の病気の影響によるものなどがあります。長時間の立ち仕事や膝を曲げて重い物を支える仕事(看護や介護など)の職種にも多く見られます。

【関節水腫の症状】

関節水腫の症状は、膝の痛みや違和感に加えて、膝の腫れや熱感、膝に水が溜まって膝を押すとブヨブヨと膨らみを感じるなどがあります。進行するにつれ痛みが強くなり、膝の不安定さや膝の曲げ伸ばしが窮屈になるなど機能低下も見られます。放置していると溜まった関節液の圧迫によって、関節内を損傷して内出血を起こしたり膝蓋骨が割れて骨折をすることもあります。


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【関節水腫の治療】

関節水腫の治療は、大きく2つの治療法があります。1つは関節内に溜まった水を抜くこと、もう1つは関節水腫を起こしている原因を取り除くことです。膝に溜まった関節液は注射器を差して吸い出し、抜いてしまう方法(関節穿刺)です。よく「水を抜くと癖になる」と言われていますが、実際は癖になるということはなく、水が溜まる原因が治っていないことで再度水が溜まって再発するのです。
水を抜いた後は、再発しないように原因に対する治療を行います。滑膜の炎症に対しては消炎鎮痛剤を使用する薬物療法、血行を良くして膝の機能を高める温熱療法、ストレッチや筋力トレーニングなど運動による理学療法などが基本となります。これら治療法でも改善されない場合や関節の変形が進んでいる場合などでは、手術も検討されます。


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